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終わらない冒険

 星空の下、月が街を白く染める頃
 風呂上がりの髪を乾かして
 僕らは果てしない旅に出る

 いつもの時間にいつもの場所で
 いつものみんなが待っている
 そしていつもの冒険がはじまるんだ

 毎晩トラブルの連続さ
 今日も誰かが悲鳴を上げている

 でも誰も止めようなんて思わない
 気心の知れた仲間がそこにいるからさ
 何気ない会話でさえ時間を忘れさせてくれるね

 そして世界中から集まった勇者達は
 各々違った枠組みで物語を紡ぎ出している

 この魔力に魅入られた者は
 もう決して逃れる事は出来ないんだ
 いつか世界を救ってもそれはただ一刻の幻

 人の数だけの冒険がある限り
 眠れない夜は続いて行く


晴れた休日

 優しい光に目が覚める
 時計は右を指している

 どれだけ眠っていただろう
 それすら分からないけれど

 窓から流れる私を包む眼差しに
 ゆっくりゆっくり溶けていく

 夏の激しい暑さではなく
 春の萌える陽気でもなく
 秋の爽やかな日差しでもなく

 冬だからこそ味わえるささやかな幸せ

 目が覚めてもずっと潜っていたいんだ
 至福の時が続く限り

 あっと言う間に日が暮れて
 結局一日家の中


お気に入り

 いつもの曲が部屋を満たしてる
 至福の時間が共に過ぎて行く

 ああ、なんて心地良いんだろう

 私の好きな曲は優しくてのんびりした曲
 心の奥まで染み込むようなそんな曲

 いくつもの歌を渡り歩き
 いくつものステキな音楽と出会った
 
 それらはいつまでも私と共にいて
 決して飽きる事はない

 音楽はすでに体の一部になっていて
 だから毎日流れてる

 耳を澄ますと心が広がっていくのが分かる
 詞の宇宙に旅立ち冒険が始まる

 何もない日常の音風景でさえ、気持ち次第で
 それは立派なハーモニー
 気が付けば、世界は音楽で包まれている

 耳に刻んだ思い出を胸に今日も歩いて行こう

 例え疲れてしまっても、あの曲が
 僕を慰めてくれるから


おひなさま

 小さい女の子のいる家では
 もう準備は済んだのかな?

 3月3日のひなまつり
 女の子のお祭りさ

 雛段飾って盛大に
 いつもの部屋がまるで別世界

 白酒飲んでいい気持ち
 みんなのほっぺも桃の色

 この日の為だけに出された人形達は 
 宴が終わるとまたすぐに収められていく

 また来年、再来年、そして代々受け継がれ
 ずっとずっと続いていくのだろう

 気が付くと無くなっていた鯉のぼりとは
 こりゃまたエラい違いだね


ラヴコォル
 
 道端で日向ぼっこしている小さな天使
 小さく丸くなってとても気持ちよさそう

 ずっと眺めていても全然飽きないんだ
 なんて愛らしい姿なんだろう

 つぶらな瞳、ピンクの鼻
 立派なヒゲにピン!と張った耳
 柔らかい肉球に誇らしげなシッポ
 極めつけはそのキュートな鳴き声さ

 その歩く姿は気品さえ感じさせてくれるね
 人に媚びず、自由に生きる気ままなアウトロー

 僕は君に会う為にこの道を走ってるんだよ
 だからその姿をどうか見せておくれ

 触れようとするといつも逃げてしまう注意深い君
 いつかもっと仲良くなりたいな


通行止

 また道を掘り返してる
 まったく日本の風物詩だね
 今日も回り道だよ

 本当にこの道を直さないといけないの?
 ダメな所はもっと他にもあるハズなのに

 ここは僕のお気に入りの道
 だけどしばらく悲しい回り道

 毎年毎年繰り返すんだ
 本当もううんざりだよ

 何とかどうにかならないの?
 ぜめてまだ大丈夫な道はそのままにしておいて

 危ない場所ほど手付かずで
 いつも同じ場所ばかりいじくって

 沢山直してもう気はすんだ?
 でもきっと来年もほじくり返している気がするよ

 ホラ、猫達もあきれて笑ってる


のんびり のんき

 何気なく道を歩いてく
 てくてく てくてく

 色とりどりの花が咲いている
 風で柔らかくゆれている
 さわさわ さわさわ

 小川がささやかに流れてる
 キラキラ キラキラ

 中を覗くと可愛らしいおたまじゃくし
 ゆらゆら ゆらゆら

 ああ、なんてのどかな昼下がり
 いろんな発見が僕を楽しませてくれるよ

 ただの散歩がこんなに楽しいなんて

 こんな幸せな気分で
 いつまでもいられたらいいな 


クローバー

 幸せ運ぶ4ツ葉のクローバー
 僕も幼い頃は探したものさ

 だけど中々見当たらない
 後で聞いたら4ツ葉は突然変異なものらしい

 レアだからこそ見つけられると幸せなのか
 まるで昨今のカードゲームのよう

 そんなある日、友達が穴場を教えてくれたんだ
 成る程4ツ葉どころか5ツ葉6ツ葉も生えている

 簡単に見つかると拍子抜けをするってもんさ
 苦労と引換に手に入れた物程愛着がわくね

 春の季語にクローバーってあったから
 今頃それを思い出してみたりして

 まだあの山の畦道にいけば見つかるだろうか?
 幸福の4ツ葉のクローバー

 いつか大事な人が出来たなら
 また探しに行こうかな?


束の間の楽園

 花が咲いた
 宴の花が

 今日は大騒ぎをする日と決めたのさ
 仲間もみんな揃って眠れない夜を過ごすんだ

 向こうでは向こうの世界
 こっちではこっちの世界
 共有している空間なのにみんなバラバラで

 みんな花そっちのけで楽しんでる
 愉快なお喋りが酒の肴さ
 みんなの笑顔が夜空に木霊してるよ

 楽しい時間はあっと言う間に過ぎるもの
 ハラハラとそしてハラハラと
 散っていく思い出のカケラたち

 今年もスバラシイ景色をありがとう
 また来年も気持ち良く咲いておくれ

 少し寒い夜風に吹かれながら
 僕は花吹雪の公園をあとにした


春にとけて

 冬の服装がうっとおしくなって
 桜の舞う道を風になって通り過ぎて行く

 いちご大福を頬張ると
 体中に春が染み込んでいく

 鈴やかな風はあの坂を越えてやってくる
 猫も気持ちよさそうに眠ってる

 のどかに光る海に気を取られていると
 いつの間にか猫達の恋の争奪戦
 邪魔しちゃ悪いから僕はその場を後にする

 田圃では蓮華が出迎えてくれていた
 この花を見るだけで少年時代に戻れるのさ

 あの無邪気だった頃から景色は随分変わったけれど
 この春の催しはいつまでも続いていて欲しい

 山では竹の子がにょっきり顔を出す
 動き始めた生命の中でその力を分けてもらおう

 さて、夕焼けカラスを見送るか


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