その禄
「さてさて。何時まで迷っておると日が暮れてしまうぞ。
だあとや、そこから太陽は見えるかの?/ガ!」
「はいですなの!もう『にくいくらいにぎらぎらしたあいつ』
なみのそんざいかんですなのおーばー?がっ!」
「『あいつ』って誰か。まぁいい、では暫く太陽の方角を
向きなさい/ガ!」
「はい!せんせい!!おーばー?がっ!」
「む。暫くじっとしておれ・・・んー・・・・」
「んむむむむむむむ」
「ぬ?変じゃな。座標が定まらん・・・衛星はNASAの
モノを拝借しておるから精度に問題は・・・・」
「んむぅぅぅぅぅぅぅぅ・・・」
「やはりおかしい・・・あらゆる『波』が渦に呑まれておる
・・・一体何故じゃ?そもそもこの辺りに『森』なんぞ
あったかのぉ・・・・?」
「むぐぁぁぁぁぁぁぁんんん!!」
「っと!なんじゃ!?何が起こったんじゃだあと!!?/ガ!」
「むぁぁ『あいつ』が、『あいつ』がまぶしすぎてなけてくる
ですなのおーばー!?がっ!」
「な!?直視しておったのか太陽を!?お前はなんて
素直な奴なんじゃ!!ていうか『見ろ』とは言ってません/ガ!」
「んむぅ『なみだくんさよなら、さよならなみだくん』
ですなの!!『またあうひまで、あえるときまで』
ですなのーーーおーばー!?がっ!」
「あーお前歌2つごっちゃになっとるぞ。暫く目を閉じて
なさい/ガ!」
「んむぅ・・・はぁ、なみだはとまったですなの。
が!!こんどはせかいがみどりっぽいですなのおーばー!?がっ!」
「それは太陽の残像じゃ。直に戻るから心配するな/ガ!」
「むむむ!めをとじても『あいつ』のすがたがやきついて
はなれないですなの!!さすがは『えいえんのらいばる』
ですなのおーばー?がっ!」
「ほっほ!太陽がライバルとな!?まぁ確かにお前にとって
太陽はライバル、『強敵』かもしれん。しかし時には
『強敵』と書いて『友』と呼ぶ場合もあるんじゃ。
そして太陽は我ら人類全てにとっての『母』でも
あるのじゃぞ/ガ!」
「はかせはかせあのねあのね、この『ざんぞう』って
めでおっかけるとおなじすぴーどにげていくですなの!!
だあとおっかけっこしててちょっとめがまわってきたですなの
おーばー?がっ!」
「あやっぱり聞いてなかったか。期待を裏切らんヤツじゃな。
ていうかたまには裏切りなさい。それから/ガ!」
「それから?なんですなのおーばー?がっ!」
「ワシの『ガ!』はレシーバのノイズじゃ。お前側の音声は
逐一モニターされておる。じゃから真似して『がっ!』
って言わんでよい/ガ!」
少し離れた木の上で
「・・・怪しいわ・・・さっきからずっと独り言を
お喋り放ってるじゃなくって!?しかも
『涙と笑いのハートウォーミング一人芝居』仕立て!!
そしてあの頭の『角』はやはりあの伝説の・・・」
「おひつじ様はっけーーーーーーーんわよねーーーー!!!」
「ってこの抜き差しならない『ハイデシベル声』はーーーー!!??」
「んむ?でっかい声がふたつですなの。おんなのこちゃんと
おんなのひとさんふたつ。だれちゃんとだれさんですなの?」
―としお―
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